退職お父さんだよ。
YouTubeでは主に投資系や節約系の動画を見ているんだけど、あと3年で65歳になることもあって、最近は退職・年金関連の動画も見るようになったんだ。
そこで気づいたことがある。タイトルに“煽り系”のパワーフレーズを使う動画がやたら多いんだよね。
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「制度を知らないと損する」
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「あなたは年間XX万円損している」
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「退職時期をXXにしないと損をする」
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「年金65歳からもらい始めると損をする」
内容自体は、意外としっかりしていることが多い。
たとえば、FP3級の勉強で一度は覚えたけどピンとこなかった制度が、動画で解説されると「ああ、そういうことか」と急に身近に感じられることもあるね。
とはいえ、煽り系タイトルって、なんとなく不快に感じることもある。個人的には「もったいないなあ」と思ってしまう。
せっかく良い情報なのに、あえて“損”を前面に出して注目を集めようとするスタイルが残念に感じるんだよね。
もちろん、注目されないと再生数は伸びないし、マネタイズを考えるなら仕方ないとは思う。でもやっぱり、見る側としては気持ちがザワつくよね。
最近の“退職お父さん”は、そんなタイトルを見たら、まず「この動画、何を言おうとしてるのか?」を当てるゲームを始めてしまうんだ(笑)。
たとえば、「知らないと大損:ねんきん定期便に載らない4つの年金」なんて見たら、
「加給年金」「振替加算」「特別支給の老齢厚生年金」「厚生年金基金」あたりを思い浮かべて、ひとりで答え合わせしてるんだ。
そんな中で、「これはちょっとひどいな」と感じたのが「63歳6ヶ月で退職しないと大損!」みたいなやつ。趣旨はこうだ:
失業保険の基本手当よりも、傷病手当金の方が支給額が多いことがある。だから、63歳6ヶ月で傷病手当金をもらい始めてから退職し、65歳まで継続して受け取るのが一番お得、という話。
いやいや、
傷病手当金は“計画して”もらうものじゃないでしょ!
といいたい。
それに、健康に働いているほうが普通は収入も多いし、生活も安定している。
お金を“もらう”ことばかりに偏った情報には、ちょっと危うさを感じるよね。